0章 受験まで-07 受験の年の4月~

音大大学院を目指すのに、留学でなければ学部の3年頃には視野に入れるだろうに。我ながら時間のなさ、休みのなさ、準備開始の遅さ、はかどらなさなどは、今思い返してもクラクラする。
誰かほかの人が見たら、あ、この人よりマシだわ!と思うかな。

4月

Q音大の院を受けよう!と志す。(仕事しながら通うには遠いが師事したい先生が。)

今年の課題曲をおよそ決めて譜読み~練習開始。

  • 無伴奏 (バロック、近現代)
  • コンチェルト(ロマン派)
  • コンクールピース(近代)

★仕事の年度ルーティン:

  • 5現場のちびっこレッスン
  • コンサートフライヤやチケットの制作、企業のホームページのメンテや制作。などは毎月様々に入る。
  • 週15時間雇用案件(14-20時。こちらも専門職)

このほかに、
親子音楽イベント、コンサート出演、発表会スタッフ~講師演奏等がよく入ってくる。

仕事で毎週200名弱のちびっこたちに会うようになって、いつも畳みかけるように様々なウィルスに晒されていて、発熱、胃腸炎が頻繁。常に白血球が何かとたたかっている状態。
なので体力回復に眠るのも仕事。

5月

レッスン(個人、大学)
課題曲浚う
和声分析

うちの暴れん坊が手術

6月

6/6-6/29梅雨 下旬~夏日開始
コンクール予選用無伴奏録音とエントリー
近代曲、
技巧曲での脱力と発音仕掛けに悩む、試行錯誤が9月いっぱいまで続く

7月 暑さで消耗

近代、現代
コンクール予選、一次二次
ミニコンサート
Pfとの各合わせ

何週間も休みがない。

8月 夏が長過ぎる・・・

ロマン派、近代、現代
コンクール 本選 (院試曲)
Pfとの各合わせ
ホールや音楽室での練習、合わせ
無理してこじ開けた2週間にマスタークラスの開講がなく、家族旅行とメンテナンスで命の洗濯へ

9月 師匠にやっと今年受ける意志を表明

コンサート出演
レッスン、ホールレッスン
Pfとの合わせ

楽器も人間もリペアとメンテ。
リード選定購入もあって更に楽器店通いが頻繁。
仕事の合間の昼休みに沿線のA音大大学院の説明会へ行き、衝撃を受けて2月出願を考え始める。
コンサートで演奏した現代曲の感触がよく、院試の選曲を変更する。

10月 出願

出願…の直前に伴奏者が降りることに。伴奏者探しに奔走。なかなか見つからない。
レッスン中に、A音大(院)の11月受験が急激に決まる。既に出願したQ音大(院)と課題曲が違い、更に厳しい1ヶ月となる。
リペア
ピアノと合わせ
音楽史

11月 出願2

院試2校
院試期間中プレコンサート(暗譜が完了しない💦)
院試2日後コンサート(無伴奏劇中歌新曲)
ピアノと合わせ、
伴奏者を伴うレッスン
楽器の不調多発しフルリペア
暗譜(前夜になってもまだ自信がなくて何度も何度も確認していた。最後までジタバタ)
音楽史。試験後も復習。

院試直前に夫両親逗留。練習できない日も。

院試後、新しいリードを試す。

11月末-12月 合格発表

12月~

コンサート
ミニコンサート。
スケール、エチュード 重点的に。
年度末までの課題曲としてコンチェルトの選曲
院試成績開示
入学手続き

各方面へお知らせ、ご挨拶、クライアントと来年度スケジュールの調整開始

もくじ

2021年春、修士課程を修了(卒業)しました。修了するまでにする予定のサイトでしたが、期間中忙しくて思うように更新できなかったこと、アクセス数がどんどん伸びていることから、誰かにとっては有用なものになっているのかも知れず、今後少しずつ書き加えていきます。

0章 受験まで。

0章と1章の間

1章 音大大学院入学

****↑ここまで 1年前期****

2章 音大大学院後期

3章 音大大学院2年前期

4章 音大大学院2年後期


音楽,研究用備忘

中高年の上達法考察

音大小話ファイル

音楽家小話ファイル

時短系ライフハックめも

0章 受験まで-05 ABRSM英国王立音楽検定 ディプロマ

国際的な証明とされるディプロマ取得と、勉強すべき内容や勉強の仕方がわかったことで、院進学を初めてイメージできるようになったので、記録しておく。
(尚、ディプロマにも段階がある。)

ディプロマABRSM 試験内容

★演奏~リサイタル形式(時代様式や表現、テンポの異なる選曲)
初期ロマン派から現代まで4曲組んだ。

リピートも休憩も入れず。(規定は休憩5分入れてよい)
曲間に必ずスワブを通し、A管とB管の持ち替えもあったので、40分弱程度。
ドレスで、きちんとお辞儀をして始める。

★口述試験
1200 words弱の英文で書いたプログラムノートを提出し、試験官の前でスコアを広げて座って質疑応答のような30分。録音される。通訳付

例:
・シューマンの円熟味をどういうところに感じるか、スコア上で示せ。
・ソナタ形式をスコア上で示せ。では再現部の第二主題は何調?
・ジャズテイストをどこに感じるかスコア上で示せ。更にメロディ、リズム、和声の何から感じる?
・ここは何調?
・ここは合わせが難しいところなんだけど、ピアノとどう合わせたの?
・楽器の歴史(発生や進化、進化に携わった人、楽器の特性、作曲家が取り入れ始めた時期…など)

普通は30分もやらないらしく、通訳も驚く長さだった。
私の前の受検者が腱鞘炎によるドクターストップでキャンセルしたそうで、その分私の時間が長かったのかもしれないし、私のプログラムノートが突っ込みどころ満載だったということかもしれないけれど、「ねえ、きみたち。この難しい曲を二人はどうやって合わせたの?」と興味津々の様子。
本当にたたかいだった(^_^;)
後で知る。この時の試験官はメンサ会員だったとのこと。

★クイックスタディ
1ページの楽譜を渡され、5分練習したあと演奏。
(たぶんカバリーニの前半などが初見の練習に使える感じだった)

合格通知は翌月に来た。(普通は2,3ヶ月先だが、EU離脱の国民投票があった時で、色んなことが前倒しされたのか??)
+++++++++++

雑感とアドバイス、的な。。?

秋に英国王立音大入試レベルのグレード8を取得できて、間を空けずすぐ春のディプロマ受検を申し込んだが、

すぐ…というのはもったいないことをした。
この検定は、理論と演奏を系統立てて学ぶにバランスがよいと思われ、システムと教材が優れているので、忙しいなりにも1年くらい時間をかけてじっくり勉強すべきだと思う。学んだ直後から楽譜の捉え方や見え方が変わってくる。
グレードが上がるほどお値段もガッツリ上がる。
しかも結構落とされるようだ。
だから尚更、
有意義な取り組み期間にされてください!!!

理論G5以来、演奏以外、
楽典、聴音、和声、ソルフェージュ、アナリーゼ…などはほぼ独学だったけど、
厳しい時間捻出の中で、とても有意義な濃い時間だったので、
あれがあと半年あったらもっとよかった、とは今もちょっと思っている。

口述試験はとてもハード。思いがけない方向からも質問が飛んでくるし、結構突っ込まれる。日本の音大生ならほとんど答えられないだろう(と私の先生は仰っていたが)口述問題がドカドカと来るが、
ヲタクっぷりを発揮しすぎると、今度は「もっと一般客に話すつもりで」とたしなめ(?)られる。(~_~;)

> ABRSM英国王立音楽検定とは?
>> ABRSM英国王立音楽検定 日本事務局

>>理論検定G5 → >>実技検定G8 → ディプロマABRSM

0章 受験まで -06 使った参考書

★検定~音大大学院受験準備に使ったものの中で、よかったと思うもの。

検定用の問題集等の教材は、まずこちら。英国王立音楽検定で。終止形聴音はCDで、さらに自分で転回形を弾いて。

★音程、基本和声~借用和音(セカンダリードミナント)まで。とてもわかりやすく使いやすく書かれていて、今でもたまに開く。
ピアニストのためのコード学習帳(CD付) 1648/リットーミュージック・ムック

専門学校で講師をしていた友人のおススメだった。
演奏につなげる 和声 入門ワーク【和声 | 書籍】

初級和声分析のワーク代わりに意外に楽しくできたのは、懐かしい「ブルグミュラー」
仕事のリトミックでは譜面のものを弾くよりも即興で弾くことが多く、和声が重要なので同時に役に立った。
これぐらい簡単で短くて、昔弾いた記憶のある曲でトレーニングするのが良いと思う。分数も借用も準固有和音も転調もちゃんと使われているのが憎い。
このようにまず簡単なところでやっておいてから、次にソナタやコンチェルトなど、古典~初期ロマン派くらいまでの曲は、和声も分析しながら練習に挑む。
[楽譜 スコア] ブルクミュラー 18の練習曲 解説付全音ピアノライブラリー【ポイント8倍】

和声やソナタ形式について、私にとっては基礎を作ってくれたもの。薄くて読みやすい。 「ソナタ形式について答えなさい」と、いろんなところで出題された。
和声と楽式のアナリーゼ バイエルからソナタアルバムまで [ 島岡譲 ]

音楽史は、まずここから。
グラウトを読み込む自信がまったくなかった私は、“どれだけ端折っても残る重要な流れや項目はなんだ?”というところを押さえるために最もやさしそうで薄っぺらいこの本を選んだ。
その後読みやすい2冊。
ABRSM英国王立音楽検定のディプロマ受験の時は、ヘンレの楽譜の冒頭の英文や Wikipediaにある参考文献を探しまくって、できるだけ他者を通して得られた情報より一次情報に近いものや出元が信頼あるソース(イギリスBBC、オフィシャルサイトなど)を選んでプログラムノートをつくり、その姿勢をその後も演奏会のプログラムノートを書くたび維持したのでよい勉強になっている。
そのときの記憶は院試にも役立った。
いちばんやさしい音楽史改訂版 [ 北村英明 ]

西洋音楽史 「クラシック」の黄昏 (中公新書) [ 岡田暁生 ]

◆◆西洋音楽の歴史 / 高橋浩子/〔ほか〕編著 / 東京書籍


番外編?

何からやればよいかまったくわからなかったとき、まず通読するよう先生に言われたもの。楽典はわからないことが・・・さほどなかったので一度しか読んでいない。
楽典 理論と実習 [ 石桁真礼生 ]

かつての「芸大和声」のテキスト。
和声(1) 理論と実習 [ 島岡譲 ]


音楽史と言えば、おそらくこれ、グラウト!なのだけど・・・上中下巻あって私には読み込む時間もなく、難し過ぎた(;^_^A。院生なら必読だ。芸高生も持ってるようだし。
新西洋音楽史(上) [ ドナルド・J.グラウト ]

昔の途方もなくずさんで原始的、実験的・・・な医療行為によって偉大な作曲家もまた病気の進行を早めたり、命を奪われたのだな・・・とかなり気持ちが悪くがっくりする本「音楽と病」(-_-;)。演奏する曲の作曲家何人かだけ読んだ。

あとは、思い出したら追加していく。

0章 受験まで -05 ABRSM英国王立音楽検定 実技検定G8(グレード8)

>> ABRSM英国王立音楽検定とは?
>> 理論検定G5(グレード5)

3月に神戸で受けた理論検定G5が受かり、東京で実技検定G8へコマを進める。
英国王立音大(王立音楽学校、王立音楽大学、王立北部音楽大学、王立スコットランド音楽演劇学校)の入試レベルとされているので、日本の音大の入試課題にも似ている。でも(!)検定の方が範囲が広くて深度があってやり甲斐があるのでは?
受験料も私立音大の受験料並みかもう少し高い。

説明会で来日した試験官に聞いた検定の目的は、
優れた音楽家を育てること」。
だからスケールひとつとっても、音楽的に弾くことが望まれている。

つまり日々の心がけが検定のスコアに反映する。

何を勉強すべきなのか知るためABRSM英国本サイトから問題集を揃えて対策する。

★実技検定G8(グレード8)内容

  • 全調スケール(mollはHarmonicとMelodic)、アルペジオ、全音階、ドミナントセブンス、減七、3度、クロマティック ~これらはすべて暗譜
  • 初見演奏
  • ソルフェージュ(新曲視唱 4声のバス)
  • 聴音(和声)
  • 口述(先生が弾いた曲の時代様式、テクスチャ、特徴、構成、調性など答える)
  • 各時代ごとに選曲した曲の演奏。途中で切り上げられることはなく、最後まで演奏できる。~暗譜不要

全調スケールを野球部のトスバッティングのように矢継ぎ早に 次々と。ええと〜…と間が開くと減点される
はい、これ。はい、これ。と20個くらい続く。楽器によるだろうが、私は2オクターブひと息で。
例:F major, B major, E♭minor harmonic, G# minor melodic・・・
英語で言われるので、「エー(エイ)」と聞こえたら EでなくA! BとB♭も注意。
なぜか割とディミニッシュセブンス(減七)のスケールが頭に入らなくて、よくピアノでイメージを入れた。手元に鍵盤が見えていない楽器の弱さのような気がしたけれど…実は減七なんて3種類なのだった。

聴音では、終止形と転回形を当てる。
私は4音をそれぞれには聞分けできないので、響きでつかむようにした。響きで掴めば構成音はおのずとわかる。
独学でやってしまったが、音大受験の聴音レッスンなど受けたことがなく、どんなだろう?と興味深い。
市販された検定用聴音音源はみな、曲のはじめのI度は転回されておらず、各調ドミソだったと思うが、試験ではいきなりベースがミ(Ib)とかソ(Ic)〜という転回形から始まった。

あとは試験官が一度だけするピアノ演奏を聴いて思いつく限りありったけの知識を総動員して答える。日本の音大受験ならないかも知れない。
どんな小さなことも言った。

3拍子です、短調/長調です、メヌエットです、優雅な印象です、元はチェンバロの曲と思われます・・・
更に、〇〇(時代の作曲家例)を思わせる、ベースのドローンで始まる、対位法が使われている、装飾が特徴的に使われている、同主調に転調して華やかに終止した・・・など、必死で伝えた。
ピカルディのⅢや ナポリのⅥも自分のボキャブラリとして使えないといけなかった。

ソルフェージュは、相対音感で歌ってもよい。私は曖昧な絶対音感を放棄して移動ドで歌った。(そのためには、リトミックソルフェージュがよいトレーニングになるのではないかな?と。)
それと風邪や声変わり途中で声が出ないなら、狭い音域しか声が出ない旨伝えると配慮される。と説明会では言っていた。


社会人にとってのハードル

検定受験に際しもう一つ、
社会人にとって厳しいのは、試験日程がなかなか読めないことがある。しかも、自分で手配した伴奏者を伴わねばならない器楽や声楽の場合・・・心して調整がいる。
英国からの試験官のツアー(アジアエリアを検定にまわる)の日程は、各国と調整されるからなのだろうけれど、なかなか組みにくかったりする。
検定事務局が何とかしようと懸命に動いてくださるが、こちらもピアニストと共にいつかいつ、のように何案も準備が必要だ。

> ABRSM英国王立音楽検定とは?
>> ABRSM英国王立音楽検定 日本事務局

>>理論検定G5 → >>実技検定G8 → ディプロマABRSM

0章 受験まで-05 ABRSM英国王立音楽検定 理論検定G5(グレード5)

理論検定の準備にまず問題集と過去問を取り寄せる。

仕事や帰省で特急電車、新幹線や飛行機で移動するときに勉強した。
音楽用語、速度標語、発想標語、音程、ハ音記号、移調、ごく少々の楽器法、禁忌(導音重複など?)・・・などなど音大受験までに学ぶ内容で、なーんだ独学でもできるじゃないかという手応え。
各種トリルの入れ方や名前は、結構忘れてしまっていたので、この、バッハのインベンション ウィーン原典版に載っているものを見直した。

トリルの種類

試験はしっかり2時間で、特に時間は余らなかった。

>> ABRSM英国王立音楽検定とは
>>ABRSM英国王立音楽検定 日本事務局サイト

>>理論検定G5 → >>実技検定G8 → ディプロマABRSM

0章 受験まで-05 ABRSM英国王立音楽検定とは?

この検定の勉強を経てやがて進学を考えられるようになったので、数記事書いておくことに。

*

英国に、エリザベス女王が総裁をつとめ、120年以上続き90カ国で行われている世界一有名な音楽検定がある。優れた音楽家を育てることを目的にしているという。

理論検定グレート1~8、実技検定グレード1~8、更にその上にディプロマがある。>>レベルのめやす
ディプロマにも段階があり、ひとつ目のABRSMは英国王立音大の1年生レベルとされる。

>> 英国王立音楽検定日本事務局オフィシャルサイト 

ここには出来るだけオフィシャルサイトにない経験からの情報や感想などを書きたいのだけれど・・・

特に音高や音大のカリキュラムに自分を投じていなくとも、マイペースで学んでいくことが出来るこの検定のカリキュラムとシステムはとても素晴らしい。
演奏実技に偏らず、理論も学べるところがとてもよい。ここで出している問題集がよいとっかかりとなる。

果たして理論というと何をどのように勉強すればよいのかイメージがわかないという状況を脱するのに、検定を目指して勉強していくのは効果的で効率的だったし、間違いなく、その後の演奏を助けた。

さらに実技試験も課題曲の演奏だけでなく、スケール、ソルフェージュ、初見演奏や口述もある。
理論G5、実技G8は、併せてきほんのき、に違いないのに、楽器のレッスンだけ受けているとそこまでカバーされることがない内容だ。

試験は英国からの試験官がアジアエリアをツアーするので、年2回春と秋に日本でも受けられる(東京、神戸、福岡など)。
実技のグレード1(G1)は子どもも受けるが、グレード8(G8)になると英国王立音楽大学の入試レベルとなっていて、日本からも英国留学前には必ず受けて、そのスコアによって音大入試に加点される仕組みらしい。

検定は最終的に国際的な証明となるディプロマの学位が取得でき、それには最短でもこのようなルートを取らなければならない。

音大や音大院を卒業/修了していようと、留学していようとこの順で行くしかない。

>> 検定内容 に続く

>>理論検定G5 → >>実技検定G8 → ディプロマABRSM

0章 受験まで-04④準備:意志表明

準備その4

4.先生と家族に意思を伝えること
5.伴奏ピアニスト探しと依頼


4.家族に伝える

驚いても特に反対されなかった。
生あたたかい目で応援してくれているけど、受験が本格化してから私が家でもまるで分刻みのように動いているから、週一くらいはゆっくり話をする時間が重要だ。

4-2.先生に伝える壁

私の(時間を含む)実力の程度を最もわかった人々に、
人生で1番浚い込んでいる(と思われる)現役に混じって受験することを申し出る精神的ハードルの高さ。(@_@;)

年度初から準備はしているものの(…といいつつ度々仕事の演奏案件で新曲の浚いこみがあるし、いくつか試していたため選曲完了が院試1か月前という危うさ。)、やっと心を決めて伝えられたのは、実はなんと院試3ヶ月前。
だけど、伝えたことによって見えなかった道が急激に浮かび上がり、協力者は増え、更に更に 時の進みは速くなり、万札には羽が生え、血管が切れちゃいそうなほど多忙な日々に突入した。
T先生は何も言わずに具体策を打ち出してくださり、私がホールや音楽室でレッスンやコンサート形式をしたいと言えば出向いてくださった。S教授は「え、まだ暗譜出来てないの? 学部生でさえ落ちてる。ホントにすごいんだよ(例:暗譜が出来てから更にコンクールをいくつも受けてきた状態で受験する。ライバルはクラリネットだけではない。留学生や留学帰りも受ける)。試験は公平に見るからね。」と仰りつつ超ご多忙中に真剣に見て(看て)くださった。

5.伴奏者探しと依頼

基本的に自分で手配しなくてはならない。(留学生など、遠方からの受験でなければ)
院試は各校で3~4日あり、演奏実技は2日間くらいで実施されることが多いようだ。
ただし、自分がどの日に割り振られるのか、1か月前にわかることもあれば、出願者が出揃ってから割り振られる場合もある。ただし、詳細なタイムスケジュールは、ごく直前に告知されることが多い。
だから、せめて2日間のスケジュールを空けてくれるピアニストを探さなくてはならない。

私の場合、決まっていたのだけれど出願直前に余儀ない事情で降りられることになってしまったため、そこからの伴奏者探しはとても大変で、決まりかけてはダメになるという…。そのために更に練習時間も割かれ、受験だけでもハードルが高いのだと感じた。ともすると受験すらできなくなりかねかったが、
その日は不都合だった院の先生や院生さんが、院に掛け合ってもくださった。最終的には電話で直談判的申し入れ。

かくして・・・最終的に伴奏は、特例として院が手配くださった方と、なんと先生の奥様(音高の先生)がつとめてくださった。ふーーーっ!!冷や汗と涙。


備:

何度も一緒に本番を経られたピアニストと挑めるのがベスト。

でもそうでなく急な場合、例えば演奏会のプログラムに乗りやすい曲や伴奏科の受験科目になっているようなスタンダードな選曲をしておくと、ピアニストにとってもレパートリーになっている可能性があり、ミニマムな練習と合わせでできるので、急でも受けてくれやすかったりすることはあるかもしれない。

よく伴奏ピアニストの紹介依頼やの伴奏謝礼を尋ねられるので、ごく参考までに書いてみると、単発なら、合わせ2回で学生さんだと1万円~。プロになると2-3回合わせで2~3万が最低ラインかな、と思われる。2018年現在。
しかし人それぞれではあるので、直接たずねたりすべき。

0章 受験まで-04③準備:費用

準備その3

3.貯金


費用

私立2年間で、学校に納めるだけで400万程度みておく必要がある。
更に楽譜、消耗品、専門書、別口レッスン、伴奏謝礼、何かのエントリーや受講料、衣装、交通費…等で費用はいくらでもかさむ。
受験以前にも、既にレッスン費やエントリー費、楽器メンテナンスや消耗品費、備品費、伴奏謝礼や練習会場費もモリモリかかっている。

入学後も納入金以外にもまた・・・。

とは言っても、音高、音大とずっと私立で来た人や地方から出てきた人などは、実家の土地を売っただの、借金してだのという話も聞くので、大学院だけというならそこから見たらものすごくリーズナブルなのかもしれない。(管弦ピアノ声楽で、かかり方はかなり違うけれども。)

私にとって決して安くない金額だが、大人がこのくらいの出費を他のことに置き換えるとしたら、どんなイメージなんだろう?
頑張ってちょっとよい新車を買うことにした。というのと同等くらいか??(二子玉川ライズの催事で見たアウディQ2は・・・。)
または楽器を買うレベル?(実際、アマオケマンなどはものすご~く良い楽器をお持ちの方がよくいらっしゃる。。)

学費は年齢なりの貯蓄か、自分と家族が健康であれば(絶対条件)なんとかなる。

学生期間中、仕事を更に減らすので収入は減りつつ、国民年金と国保支払いは続く。
頑張ります、ハイ。

0章 受験まで-04②準備:時間の捻出と圧縮

★準備その2

1.仕事(時間)を減らすこととシステム化、ライフハック
2.練習時間の捻出と確保、更に圧縮


※とにかく練習時間を確保したい!!

仕事時間を減らす。

私は個人事業(音楽教育、演奏、制作)をしている。他に、雇用されている案件(これも専門職)が週15時間。
いずれも私にとってとても大事な仕事。その中で時間的に、行ってその場で力を尽くしてくるものは見通しが立てやすい。最も時間が読みづらいのは…

そこで

→ 数年かけて個人事業の内容(比率)の変更。
制作会社や広告代理店等の制作案件を手放した。
→収入は激減。でも徹夜仕事はほとんどなくなった。

教育は、新規開拓から軌道に乗り始めたばかり。のめりこむほど無限に時間を取られていくので、自主教材やレッスンの仕組みを改良。

時短系ライフハック術を磨く

生活の中の時短術・・・これは随分磨いてきた。その積み重ねで時間を捻出し「学生もやれる!」という自信になった。笑

いかに時間を圧縮するか

次は確保した時間の圧縮。
※時間の圧縮法: 高い目標を立ててモチベーションを上げまくって挑むことで時間を濃くする。
年間予定に以下をはじめから日程に組み込んでしまい、それによって動く。

検定受験英国王立音楽検定詳細レポート

コンクールにエントリー
時間のない中でいかに本番にのせる?という荒治療のようなトレーニング。
ステージで初暗譜演奏なども実験(すみません(^-^;)。
楽器の仕掛けを変えて扱いきれていない時は、ホールごとに自分の音の響きを知る場にも。
失敗しても留年しないし、演奏会と違って人に迷惑が掛からないし、ある意味試験環境がそうない社会人向けかもしれない。

(あまり実験せず、あまり問題なく集中できる年は結果はそれなりについてくる。が、地区予選、地区本選、本選・・・と進むほどに、コンクール商法にあったかのように(?)出費はかさむ。国内ならエントリー費に旅費、ピアニスト謝礼合わせて15-18万くらい)

国際音楽祭でマスタークラスを受講
夏の2週間の確保のために、まず家族の理解を得、年明けから通年契約の各クライアントに頭を下げ、気合いを入れてこじ開けなければならない。そのしわ寄せがだいぶよって春と秋のスケジュールはかなり綱渡りに。風邪をひいても休めないので葛根湯と麻黄湯が常備薬。事前に課題曲を浚いこむ時間とレッスンもあって、 休日もなく相当しんどくなる。それでも行く価値は大いにある!!!

おさらい会やプレコン主宰
演奏仲間プロアマ混合3~4組で、ホールを借りて緊張感あるプレコンサートをし、布石にする。ステージこそどの練習にも勝る。

(これは院試真っ只中にもやった。)



★★しかし、院受験を決め本格的に準備をするようになってから、改めて何度も何度も思い知らされた。
現役学生たちは最も浚い込める充実した時期だが、こちらは圧倒的に時間が足りない。
少ない時間を濃くするなんていうのは限界がある。家庭の支出の食費をいくら切り詰めたところで結局全体から見たら大きな支出減にはならないのと似ている気がする(^-^;。
昼休みにカラオケ屋で練習するか音楽史を読み込み、仕事の後その足でそのまま20時〜2,3時間またカラオケ屋に籠る。帰宅してざっくりと家事をしてまた仕事をして、翌日仕事の後は合わせやレッスン。帰って復習した後また深夜まで働く。時間は濃いがハードでヘトヘト。そんな日々。

こんな生活は続けられない。私も家の中も疲弊していく・・・。
それでも時間が足りない。

こんなで合格できるか? 合格してもこのままならそのうち倒れる。

無理なく通える生活圏にある学校でないと無理か? 今持っているものを(全てではないが)失わず、よい環境、よい教育、練習時間を得られるのはどこだ?

しかも学生でもないこのような身分(単に受験検討中の社会人)なら、優先順位は1.2が仕事と家庭で、私の問題でしかない受験など建て前上3ダ!
とにかく今がキツイ!!!
早く学生になって”いずれ学びを還元します!”と言うことができる身分になりたいと思った。