03 学年末 おさらい会ラッシュ

音大はこの時期、どの専攻、どの門下でも、学年末試験に向けたおさらい会ラッシュとなる。先に院生の学年末試験演奏があって、その後に学部生の試験がある。同門の演奏を聴きに行くのは有意義だ。試験前にレッスン以外で拘束時間が長いのは辛いけど(;^_^A
先生が大事にしている教えや必然性が、客観的にも見られると思う。
門下によっては他の音大に通う学生や、オケオーディションや進学試験を受ける直前や、輝かしいコンクール歴、というOBOGも。
こんなところで大人学生が演奏するのは、果たしてどんな目や耳で聴かれるのだか。

仕事から走って直行したので、ろくな音出しもできなかったが、
それでも先生と門下生の前で演奏する、という厳しいトレーニングにはなる。

いろんな気づきがある。こんな状態でまーまーやれたと思えるところも僅かにあるけど、たいがい悔しい。もう・・・試験ぎりぎりまでジタバタする!

そして、楽器をリペアに持っていくと、もうびっくりしちゃうほど同窓や同門だらけ!!!
楽器メンテ=刃を研いで戦いに挑むようなものだ。
でも、待っている間、いろいろお話できて嬉しかった。
10代で自分の方向を決めて、親にものすごい大金を出させて進学する。
音楽で生きていく!と自分で早くに決めることができた人たち。
いいな。とも思うし、たとえもう一度10代に戻ったとしても、やっぱり私にはそれはできないとも思った。
「じゃあ、音楽って何よ?」

04 和声

進む方向
VI → IV → II → DD → V

間が飛ぶのはOK
VI II DD,
IV DD など

それと五度五度はDDだけど、
準固さん(準固有和音)は、英語圏ではMI(モーダル・インターチェンジ)と言います。
同主調短調から拝借する夕焼け色のアレ。左に〇

02 音大大学院生活(後期)

音大大学院レッスンの様子

基礎云々、まずければすぐその部分についてたたかれるのだが、できていないことは、そこが自分の立ち位置なのだから、そこで頑張るしか近道はない。
そしてそれ以上にいつも、

しっかりしなさい!若いとできない(想像できない)ことかもしれないけど、あなたは違うでしょう?大人の今のあなたはどう理解している?だからどんな音がほしい?どう表現するのか?そのプランで本当にいいの?・・・と

いつも問われている。

例えば、このたった2音を表現できる数少ない演奏家にならなくてはダメだ!…とも。

和声や修辞学は理解を助け表現を導いてくれる。

時代や作曲家ごとのお作法や定石はもちろんあるが、やっぱり、考えて考えて音楽するものだ。音楽は、脳(と心)だ
とよく思う。
かつてここまで苦しまなかった曲が、今はとても難しい。

しっかりなさい!ダ、まったく!

今更、技巧曲をものすごく速いテンポで演奏しようとは思わないが、正確に指が回る必要は常にあって、譜面を追う目の筋肉と、ソルフェ(視覚的に読み取って頭の中で音程と音価とフレージング…が出来るまで)の速度が一致してくると、きれいに回り始める。譜面とは、常に今音にしているところの先を見ていなくてはならないのだけれど、目が悪い私の場合、目の筋力も鍛えておかねば!とよく思う。

03 和声 英国と日本の違いとSuper Tonicの謎

鍵盤、和声ABRSMの英国王立音楽検定の和声は、日本と様々に違っている。例えば転回形の書き方。日本はIの第1転回形ならⅠの右上横に小さく1と書くが、英国検定では右下横にbと書く(基本形がa、第1転回がb、第2転回がc)。

さて、一番意味不明だったのは機能和声Ⅱをスーパートニックということだ。え?トニック? まさか。せめてスーパーサブドミナントと言ってくれたら、発想的にはまだわかるのに…。

さて、院の授業に音楽家に特化した英語の授業があって、先日、実際にセッション中のやりとりを英語でしてみよう!というお題。~テンポはどうする?練習番号Kから!〇小節目から!オクターブ上げて(下げて)!ここは前向きに!~などなどなど、とても面白かった(詳細はあとで)。
・・・で、そこでこの数年来の謎を思い出して試しに先生にたずねてみた。
先生曰く
ⅡをSuper tonicと言うのは、古い言い方で、現在は、2ndと言うのが普通。Ⅰは1st,tonicだし、Ⅲは3rdだし・・・と。
他の院生が、「Ⅱ→Ⅰ という終止形があるからでは?」と言った。えっ!?

なぜSuper tonic? Ⅱ→Ⅰ という終止形はあるの? 謎ふたつ。

その部分は後日和声の先生がスカッと解決してくださった。

Superとは、ラテン語で、’上の’を意味する。Ⅱは、Ⅰ(Tonic)の1つ上のTonicだから、Super tonicなのだ、と。
更に、Ⅳ→Ⅰという変終止があるが、ⅣがⅣの付加ロクや付加シロク→となっても、ⅣはⅣだだから、Ⅰへ進むこともある。
しかし、この付加なんとか・・・という書き方は、日本独自に開発されたものなので、他の国で必ずしも通じるわけではなく、もしこの書き方がない国にあれば、Ⅱ→Ⅰという書き方になる。実際同じ音だからだ。

調べても誰にたずねてもわからなかった謎が、スッキリ解決❗️

余:

Ⅳ付加ロクはドミナントへは絶対進行せず、Ⅰへ進み、
同じ音が鳴るⅡ7はVへ進む。

音楽家の時短 日常服編 省エネ・セルフブランディング?

音大生は忙しい。社会人音大院生は結構いるが、更に忙しい。

そして歌科の皆さんはいつも美しい。

①日々セルフブランディングは必要だ。
②普段の生活にそんなのはいらないよ。外見よりも音で音楽ダ!オケの練習にだってジーンズで行けばよい。ハレとケのケなら、つくづく機能性重視!
そんなに頑張らなくても、大人はちゃんとするのだ。せめて礼儀上レッスンくらいは・・・
④仕事のあとそのまま行くのだし、やっぱり機能性重視

・・・私はいずれの気持ちも感覚も持っている。

そこで
洋服のレンタル!! やってみる価値はあると思う。

時間的に省エネで、資源的にエコで、セルフブランディングも可能。
スタイリストが提案して洋服を送ってくれるし、着てから返却するとまた届く。

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04 音大大学院生活(前期)

もちろん03に書いたような摩耗だけではないから記録しておく。

レッスン

レッスンは前期で60分15回±α。毎月門下の時間割係に自分の時間割と仕事その他で不都合日時を予め伝えておくと、2週間後くらいにレッスン時間割が発表になる。
それが結構間違えていたり、2週間も待っているうちにどんどん仕事が入っていたりであとで泡を食いながら他の学生に日時交換を交渉する。

レッスンで要求されるレベルは高い。とても有意義。
かなり突っ込まれるし、反対にこんなこともできないの?と自分にがっかりすること多々。
簡単なことはとても難しく、それをいかに意識して丁寧にやってきたか、その少しの差がとても大きい成果と効果を生む。こんな簡単で重要なことが出来ていない自分をよく見つめないと、一生飛べないだろう。
表現、音の出し方作り方に、和声感、修辞学・・・アナリーゼをいかにしているかが問われる。

室内楽

室内楽は管弦ピアノ各コースからの院生が集まったところで、トリオ以上の編成で曲によって何通りか組み、人が足りないパートには演奏補助員が入ってくれる仕組み。
先生によるアナリーゼ、先生が加わった演奏と指導・・・などこれまた有意義!!

オケ

オケは詰め込み型。午後から21時まで連日で急激に詰めるので、体力勝負。
でも同時にその頃オーディションもある。私は選曲が遅かった上に新曲だったのでよく浚いこむ時間が必要だったのに、公私あらゆることが重なり散々。
それでも立派に乗り越えてゆく演奏家は確実にいるので、言い訳できない。

論文

論文に必要なMGG(エムゲーゲー)やニューグローブなどの音楽事典や、海外の論文の見方、探し方を習い、その後ひとまず1曲選んでその曲の成立年や年表など調べ、同時にソース(一次、二次)を提示する課題が出た。私は某シンフォニーを。

アナリーゼ

アナリーゼの課題はBeethoven ピアノソナタから。形式、主題や楽想、調の変化、特徴などを文章で記述する。
ちまたの文献の分析が幾通りもあって悩ましかった。結局どうするか、先生が授業でどう説明したかで先生の基本姿勢をうかがいつつの自分の判断で書いていった。
*
使用参考文献:

  • ルードルフ・レティ / ベートーヴェン ピアノ ソナタの構築と分析 音楽の友社 2003
  • 諸井誠 / ベートーヴェン ピアノ・ソナタ研究Ⅱ「人生ソナタ」における展開部と再現部 音楽の友社 2008
  • パウル・バドゥーラ=スコダ / 新版 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 演奏法と解釈 音楽の友社 2003
  • ムジカノーヴァ 2019年5月号 音楽の友社 / 連載 仲代郁子の私的ベートーヴェン演奏論

その他

必修ではないが演奏家に特化した英語やヨガ授業があるのも特徴かも。内容もユニークだし、いろんなコースの院生と交流できて楽しいひと時だった。

来日中の演奏家による公開レッスンをいくつか聴講したり、学内外の演奏会をいくつも聴きに行ったり、学部の演奏会に賛助出演したり。

面白くてたまらない一方で、眠くてたまらない日はとても多かった・・・(^-^;

・・・そんな前期。

01 室内楽編成の呼び方

三重奏はトリオ(Trio)
四重奏はカルテット(Quartet)
五重奏はクインテット(Quintet)
六重奏はセクステット(Sextet)
七重奏はセプテット(Septet)
八重奏はオクテット(Octet)
九重奏はノネット(Nonet)

この辺までがよく組まれるものかな。

十重奏はデクテット(Dectet)
十一重奏はウンデクテット(Un-dectet)
十二重奏はデュオデクテット(Duo-dectet)
十三重奏はトレデクテット(Tre-dectet)
十四重奏はクァトルデクテット(Quattuor-dectet)
十五重奏はクインデクテット(Quin-dectet)
十六重奏はセクスデクテット(Sex-dectet)
十七重奏はセプトデクテット(Sept-dectet)
十八重奏はオクトデクテット(Oct-dectet)
十九重奏はノヴェンデクテット(Novem-dectet)。
二十重奏はヴィゲテット(Vigetet)

03新年度準備3 衣装ほか各種

まず、入学式に何を着る?
卒業式と違って、地味地味でよいと思われる。
・・・が、今更リクルートスーツなんて着れるか?と思っている世代で、しかも音大。
裾が広がらないワンピースにジャケットにした。爽やかな紺にパールとスカーフ程度。
あとはきれいなヒールを履けばよし。
このままマスタークラスもコンサートも立奏の軽い本番も行けちゃうレベル。

さて、必要な衣装類は、それなりに揃っているが・・・
必須準備その1 女性の場合
・白黒ブラウスと黒のフルレングススカート、できれば裾の広がり方が違うもの。
・黒パンツ
はまず必須

「色」と「黒」をそれぞれ揃えておく必要はあるのは、
・フルレングスドレス(肩を出すもの出さないもの。若い子はどの時代のプログラムでもマチネでもみんな肩を出しているけど。)
・ブラウスも、ステージ用にカラーとデザインバリエーションが豊富だとよい。
・靴・・・私は黒とシルバーorゴールド。つま先とかかとがちゃんとあり、本番使用に慣れたもの。写真の一番下の黒い靴は、エナメルの黒で、ダッシュ走や長距離歩きができるもの。私は都内でライブ予定日に震災が起きたので、それからはもう何年も、ライブの時はこのタイプ(;^_^A。お客様に失礼なく、でももしもの時、お客様を逃がした後、自分もダッシュまたは歩いて帰ることができるように。

アクセサリー
・本番の演奏の邪魔にならないもの
・スワロフスキーは客席への視覚効果抜群!
・・・だけれど、ホントよくなくすし、よく壊れるから、結局ちょくちょく買うことに。(同じようなこと言ってる演奏家が多い。笑)

0章と1章の間 新年度準備

大学院カリキュラム説明会へ。
大学院というところは授業自体は少ないもんだ!と思っているけれど、
音大は授業以外の拘束時間が長そうな予感。演奏会にむけた練習など…。

毎週必ずある授業ばかりではないとのことだけど、個人レッスンなどはその都度日時が指定されるのだろうから、あとは自分が努力することだけでなく、強運をもっていないと乗り切れないかも。

大学院留学生(博士の最終semesterにある英会話の先生に、「私はフルタイム大学院生だけど、あなたはパートタイム大学院生なのね?」と言われ、そうともいうのか・・・と悩ましく思ったが…いえ、元々8時間労働よりずっと働いているから稼働時間はまるで8時間労働者と違っている。8時間労働者なみに学校にいられる私は時間的にはやっぱり違う!

仕事を減らし、引き継ぎなども並行しているが、
必修が集中することがわかった曜日に、
その日は既に通年契約案件で出られないことがわかった。

その後も教授と学務部に問い合わせを続けており、迷惑な新入生をしている。(;^_^A

単位もさることながら、2度と訪れない機会に、院でこれを受けたかったのだ!というものが受けられなかったら、院に行く意味は半減する。

時間の取り合いをしているものの、その一方で、
学部オケの有償の演奏補助員に募集すらない楽器なので、選択肢すらないことが、なんか悔しい。

それから、心得として再確認しているのは、
情報、判断、選択をはやく。決断を特に早く!
そして練習、場数、縦横つながりの充実に努めること。

夫の異動は新年度はなさそうだとのこと。
しかし、海外出張期間が毎回数カ月に及ぶ見通しも。
良きかな、悪きかな(*-*)。

厳しい2年間になりそうだ。

それと、論文の研究テーマの提出が5月とのこと。
研究したいことが今更ながら多岐に渡り、論文にするものとして深めやすいもの、取っ掛かりのあるもの、無意味なもの、に分けつつ、アドバイザーがまだないところでちょっと困っている。
綿あめマシーンの最初のように、小さなイメージ断片がいくつも湧いて、まだつながってこない。
とりあえず手に入る書籍を集めた2月。

余01 音楽家の確定申告

大学院の学費は経費になる!?

資格を取るわけではないから、経費にはならないだろうと思っていたけれど、青色申告会では「あなたの場合はなるかもしれないから税務署に問合せたほうがいい」とのアドバイスで問い合わせる。

①音楽講師をしていること、
②続けながら通うこと、
③信頼を得ることにつながり、集客のため大きな宣伝となること、
④大学でなく、院であること(より専門性が高い)

・・・により、
資格を取るのと同じ扱いでよいでしょう
という回答を得た。

つまり経費になります!!ヤッホ~(^0^)ノ

但し注意点:
税務署で、いつ誰がその回答をくれたか、回答内容と共に記録しておくこと!