04 院1学年末試験終了

1月で修士1年の試験が終わった。
12月から1月上旬にかけては座学授業でアナリーゼ課題や論文課題の提出が続き、月末は演奏試験。
学部は1~3年までは10分、4年は15分というのがおよその演奏時間だが、修士は1年が25分以内、2年が40分以内、という風に伸びていく。

学部生の多くは、時間も短いだけあって、いや、若さのエネルギーゆえか、当然のように技術的に攻めるチャレンジングな選曲が多い。たしかに、筋力的体力的に、技巧は20歳前後までに伸ばしておかないと。

修士1年は意外とそれほどチャレンジングな選曲は見られなかった。解釈の難しさ、音作り、演奏しきる体力、そういうところに真摯に向き合った演奏が多かったようだ。

修士2年は再び攻める。ギリギリまで、できない、できない・・・と苦しみあがきながら、最後の高いハードルを越えていく先輩たちの姿、しかと見届けました!

私も大曲に挑んだ。譜づらは難しいわけではないが・・・作り込みがとても難しい。
大人が挑むべき名曲。
なんだかもう本当に・・・師匠たち、伴奏の先生・・・が私と共に挑んでくださった感が強い。

「ここを直せ。こうだぞ。ドイツの音楽は、音が揺れちゃいけない。だけど雰囲気がよく出ているな」
「本番はいつもと違うことが起こる。でもあらゆる対応をするのだ!できるようにならなきゃダメ! 表情(表現)は良いから!」
「あなたには音楽があって、本当に好きで演奏しているのがよくわかる。もうここまでできているから、失敗したらそれはもう事故でしかない」
「この曲の本番を何度経ても、本当にこれでよいと思えたことは2度くらいしかない。迷うし考える。こうじゃないか?こうじゃないか、と。あなたも春休みもよく研究して」

仕事や雑務にとられて指の間から抜けていく砂のような時間、
倒れこみそうに疲れているところからまたリハと特別レッスン2階建て、おさらい会連打・・・教えが尊い。
できることはすべてやろうと思った!! 集中した時間はとても濃かった!!!

何度も演奏機会を得たが、
演奏に集中できさえすれば、つまり集中をそぐ材料がほぼ取り除くことに成功したならば、
緊張はさほどしないものだ。とも思った。

03 学年末 おさらい会ラッシュ

音大はこの時期、どの専攻、どの門下でも、学年末試験に向けたおさらい会ラッシュとなる。先に院生の学年末試験演奏があって、その後に学部生の試験がある。同門の演奏を聴きに行くのは有意義だ。試験前にレッスン以外で拘束時間が長いのは辛いけど(;^_^A
先生が大事にしている教えや必然性が、客観的にも見られると思う。
門下によっては他の音大に通う学生や、オケオーディションや進学試験を受ける直前や、輝かしいコンクール歴、というOBOGも。
こんなところで大人学生が演奏するのは、果たしてどんな目や耳で聴かれるのだか。

仕事から走って直行したので、ろくな音出しもできなかったが、
それでも先生と門下生の前で演奏する、という厳しいトレーニングにはなる。

いろんな気づきがある。こんな状態でまーまーやれたと思えるところも僅かにあるけど、たいがい悔しい。もう・・・試験ぎりぎりまでジタバタする!

そして、楽器をリペアに持っていくと、もうびっくりしちゃうほど同窓や同門だらけ!!!
楽器メンテ=刃を研いで戦いに挑むようなものだ。
でも、待っている間、いろいろお話できて嬉しかった。
10代で自分の方向を決めて、親にものすごい大金を出させて進学する。
音楽で生きていく!と自分で早くに決めることができた人たち。
いいな。とも思うし、たとえもう一度10代に戻ったとしても、やっぱり私にはそれはできないとも思った。
「じゃあ、音楽って何よ?」

04 和声

進む方向
VI → IV → II → DD → V

間が飛ぶのはOK
VI II DD,
IV DD など

それと五度五度はDDだけど、
準固さん(準固有和音)は、英語圏ではMI(モーダル・インターチェンジ)と言います。
同主調短調から拝借する夕焼け色のアレ。左に〇

余01 音楽家の確定申告

大学院の学費は経費になる!?

資格を取るわけではないから、経費にはならないだろうと思っていたけれど、青色申告会では「あなたの場合はなるかもしれないから税務署に問合せたほうがいい」とのアドバイスで問い合わせる。

①音楽講師をしていること、
②続けながら通うこと、
③信頼を得ることにつながり、集客のため大きな宣伝となること、
④大学でなく、院であること(より専門性が高い)

・・・により、
資格を取るのと同じ扱いでよいでしょう
という回答を得た。

つまり経費になります!!ヤッホ~(^0^)ノ

但し注意点:
税務署で、いつ誰がその回答をくれたか、回答内容と共に記録しておくこと!

0章 受験まで-07 受験の年の4月~

音大大学院を目指すのに、留学でなければ学部の3年頃には視野に入れるだろうに。我ながら時間のなさ、休みのなさ、準備開始の遅さ、はかどらなさなどは、今思い返してもクラクラする。
誰かほかの人が見たら、あ、この人よりマシだわ!と思うかな。

4月

Q音大の院を受けよう!と志す。(仕事しながら通うには遠いが師事したい先生が。)

今年の課題曲をおよそ決めて譜読み~練習開始。

  • 無伴奏 (バロック、近現代)
  • コンチェルト(ロマン派)
  • コンクールピース(近代)

★仕事の年度ルーティン:

  • 5現場のちびっこレッスン
  • コンサートフライヤやチケットの制作、企業のホームページのメンテや制作。などは毎月様々に入る。
  • 週15時間雇用案件(14-20時。こちらも専門職)

このほかに、
親子音楽イベント、コンサート出演、発表会スタッフ~講師演奏等がよく入ってくる。

仕事で毎週200名弱のちびっこたちに会うようになって、いつも畳みかけるように様々なウィルスに晒されていて、発熱、胃腸炎が頻繁。常に白血球が何かとたたかっている状態。
なので体力回復に眠るのも仕事。

5月

レッスン(個人、大学)
課題曲浚う
和声分析

うちの暴れん坊が手術

6月

6/6-6/29梅雨 下旬~夏日開始
コンクール予選用無伴奏録音とエントリー
近代曲、
技巧曲での脱力と発音仕掛けに悩む、試行錯誤が9月いっぱいまで続く

7月 暑さで消耗

近代、現代
コンクール予選、一次二次
ミニコンサート
Pfとの各合わせ

何週間も休みがない。

8月 夏が長過ぎる・・・

ロマン派、近代、現代
コンクール 本選 (院試曲)
Pfとの各合わせ
ホールや音楽室での練習、合わせ
無理してこじ開けた2週間にマスタークラスの開講がなく、家族旅行とメンテナンスで命の洗濯へ

9月 師匠にやっと今年受ける意志を表明

コンサート出演
レッスン、ホールレッスン
Pfとの合わせ

楽器も人間もリペアとメンテ。
リード選定購入もあって更に楽器店通いが頻繁。
仕事の合間の昼休みに沿線のA音大大学院の説明会へ行き、衝撃を受けて2月出願を考え始める。
コンサートで演奏した現代曲の感触がよく、院試の選曲を変更する。

10月 出願

出願…の直前に伴奏者が降りることに。伴奏者探しに奔走。なかなか見つからない。
レッスン中に、A音大(院)の11月受験が急激に決まる。既に出願したQ音大(院)と課題曲が違い、更に厳しい1ヶ月となる。
リペア
ピアノと合わせ
音楽史

11月 出願2

院試2校
院試期間中プレコンサート(暗譜が完了しない💦)
院試2日後コンサート(無伴奏劇中歌新曲)
ピアノと合わせ、
伴奏者を伴うレッスン
楽器の不調多発しフルリペア
暗譜(前夜になってもまだ自信がなくて何度も何度も確認していた。最後までジタバタ)
音楽史。試験後も復習。

院試直前に夫両親逗留。練習できない日も。

院試後、新しいリードを試す。

11月末-12月 合格発表

12月~

コンサート
ミニコンサート。
スケール、エチュード 重点的に。
年度末までの課題曲としてコンチェルトの選曲
院試成績開示
入学手続き

各方面へお知らせ、ご挨拶、クライアントと来年度スケジュールの調整開始