03 前期~夏休み まとめ

4月~GW

正規の前期開始はGW明けになったけれども、4月からオンラインでレッスンをしてくださった先生もいらっしゃるし、
先生方が手分けして自宅課題をた~んまりと。
コースによっては、音楽史制覇、とか、オペラ解説とか、様々。
私は論文に関わるアナリーゼで、毎週提出。
文献だって図書館に行かないと手に入らないし、予めしておいたコピーで足らず、結局何万円分か購入(;^_^A イテテ
でも、毎週先生からご指導メール着!ヤッホー

5月

緊急事態宣言下にあって学校は引き続きクローズ。図書館も当然ダメ。
オンラインレッスンが一斉に開始。私は学部授業の聴講も。本当は聴講でなく履修したかったけど、希望はかなわなかった。

オンラインは、Google, Zoom, Skype, Line, Facetime のいずれか。
アナリーゼ、指揮法、編曲法、マーチングなど、とても面白い。
私はPC2画面とiPad併用。
何とかしよう!と先生方が物凄い情熱と危機感の中で準備してくださっているのがよくわかる。
(だから出題課題も多い(;^_^A)

・オンラインで解説型、
・オンラインでやり取り共有型、
・動画を作ってオンデマンド型、に分かれる。
※そしてほぼもれなく授業後の課題が毎時ある。

個人レッスンは、私はiPadをデジカムの三脚に設置して受講。
PCで、マイクも使用した環境なら、幾分音にこだわれる。
人それぞれ、あらゆる投資環境によりけり。スマホの学生も多い。
音質は本当にどうしようもない。
だけど、オンラインだからこその利点もあって、
イメージや、アンブシュアや、原語の発音など、お互い画面をのぞき込むようだったり、伝わりづらいことを一生懸命伝え合おうとするのが良かったと思う。

師匠が、門下でリモート合奏をご提案くださる。
なんと!全て編集してくださって、いまやyoutubeに上がっている。

論文は、毎週提出。書き足していって添削を受ける。
これも担当の先生によるらしい。

そして月末に、緊急事態宣言は解除された!

仕事も学校も、一気に始まる!

6月

大きな音大なので学校がどう動くか気がかりだったが、対面レッスン開始は学生にとってご英断。対面レッスンと演奏会が命なのだから、ないなら本当に休学したいに決まっていた。

透明カーテンの仕切りあるレッスン室で。
喜びをかみしめる。やっぱり私たち音大生は生の音で学ばなければ!!!

合奏授業は2メートル計測してSDを取り、何とも不思議な光景ながら、合奏の喜びに浸った。

図書館も、院生のみ学習スペースが使えるようになった。一気に調べもの。すると結構知人や友人に再開した。笑
みんな、無事だったね!

7月

学部生は実技試験もなくなったが、院生はコンチェルトオーディションがあり、
演奏の場がいただけた。
わ~、すごく久々の緊張感!嬉しい!!!
技術的課題を解決しきれていないなりに、音楽に集中した。審査員の中に音色がよいと後で師匠に言ってくださった先生がいらしたそうだから、ま、ま、ヨシとしようか。(ヨくない)

梅雨明け頃は楽器の調整がいる(※予約は5月にするべし)。
おさらい会とコンクールに向けた準備をしないと。

相変わらず演奏やイベントの中止やキャンセルが来たけど、それにしたってルーティンワークはプラス傾向で、暑さでバテ始めてもいて、意外なほど余裕も暇もない。たぶん、毎日軽度の熱中症なのだと思う。暑さ+マスクの辛さ・・・全身の酵素が失活している感じ。

8月

やはり、おさらい会は中止に。

無伴奏音源を送ってあったコンクール審査に通り、中旬にホール演奏の東京地区も通った。

学外の演奏会がひとつ。学校が夏休みならば受けられる、と受けていたもの。ところが夏休みなんてほとんどなかったのだけれども。SDを守り抜いた演奏会。無観客でなくお客様の前!久々の感覚! 嬉しい!!!ありがたい!!!

この暑さ・・・どうやったら健康状態良好で能率を下げずにいられるのだろう???

体力低下中にやっと生きているところ、家族が地方で怪我をして入院。飛んでいきたいところ、命に別状はなく、「コンクールも演奏会もやれ。片付いてから来て。持ち堪えるから」と堪えてくれたことに感謝。自分の業に申し訳なさ雨あられ。
でも人の前に立つとき、気が気じゃない時も心を立てなきゃならんのだ、演奏家は、社会人は!ルーティンワークも急激リスケジュール。各方面へ感謝。涙涙



怒涛の後期はもうすぐ。

07 社会人音大大学院1年の1週間

社会人音大大学院1年生の1週間
だいたいこんな感じだった。という記録だけれど、上の図に不定期のものがガンガン追加される。夜の仕事は、制作案件が多いので、深夜になることも。
ああ、そうだ、日曜夜は和声課題をやっていた。

■レッスン
先生によっては毎週何曜の何時、と決められるケースもあるが、私の先生は不定期で、60分が月3回くらいで、2日連続!ということも何度かあった。朝イチだったり、夜8時からということも。それもあわせて、大体この辺りに入ることが多かったかな?ということで一応図中には書いておいた。

院生の特別レッスン(日ごろの師匠ではない先生に習うことが出来る)や、海外から来日中の演奏家のレッスンも実施される。

ソロの本番(試験含む)の前は、伴奏との合わせも入ってくる。

■オケ、室内楽
本番が近くなると授業が増える。
オケは特に本番3日前から、15:00~21:00まで連日の詰め込みがあり、疲労のピークに本番を迎える。
室内楽授業は不定期で、先生とメンバーが都合よい日を都度決める形式。
授業の前や本番前は、室内楽の合わせが必要で、これもメンバーで組む。朝8時集合で合わせ、9時から室内楽授業、10:30からも同メンバーで別の先生の別の曲の授業…なんてこともあったなぁ。

■特別講座
いろいろ充実していて、先生のご都合で休みの日に開講されていたり、
19時頃にやっていたり。前半は特に、いろいろ行った。

■演奏会
とても多かった。数えられない(^-^;

■日曜は休めたのか?
・・・1/4くらいyes. 自分が演奏やスタッフをする学内演奏会も入るし、仕事もあるし、文献も読みたいし、課題もあるし、練習も・・・
なんて言っていると、眠っていても頭が仕事していた気が。テレビも映画もほとんど観られない。

バテバテてどうしようもなくて、時に夫と飲むお酒が、文字通りガソリン(燃料)になっていたかな。

04 院1学年末試験終了

1月で修士1年の試験が終わった。
12月から1月上旬にかけては座学授業でアナリーゼ課題や論文課題の提出が続き、月末は演奏試験。
学部は1~3年までは10分、4年は15分というのがおよその演奏時間だが、修士は1年が25分以内、2年が40分以内、という風に伸びていく。

学部生の多くは、時間も短いだけあって、いや、若さのエネルギーゆえか、当然のように技術的に攻めるチャレンジングな選曲が多い。たしかに、筋力的体力的に、技巧は20歳前後までに伸ばしておかないと。

修士1年は意外とそれほどチャレンジングな選曲は見られなかった。解釈の難しさ、音作り、演奏しきる体力、そういうところに真摯に向き合った演奏が多かったようだ。

修士2年は再び攻める。ギリギリまで、できない、できない・・・と苦しみあがきながら、最後の高いハードルを越えていく先輩たちの姿、しかと見届けました!

私も大曲に挑んだ。譜づらは難しいわけではないが・・・作り込みがとても難しい。
大人が挑むべき名曲。
なんだかもう本当に・・・師匠たち、伴奏の先生・・・が私と共に挑んでくださった感が強い。

「ここを直せ。こうだぞ。ドイツの音楽は、音が揺れちゃいけない。だけど雰囲気がよく出ているな」
「本番はいつもと違うことが起こる。でもあらゆる対応をするのだ!できるようにならなきゃダメ! 表情(表現)は良いから!」
「あなたには音楽があって、本当に好きで演奏しているのがよくわかる。もうここまでできているから、失敗したらそれはもう事故でしかない」
「この曲の本番を何度経ても、本当にこれでよいと思えたことは2度くらいしかない。迷うし考える。こうじゃないか?こうじゃないか、と。あなたも春休みもよく研究して」

仕事や雑務にとられて指の間から抜けていく砂のような時間、
倒れこみそうに疲れているところからまたリハと特別レッスン2階建て、おさらい会連打・・・教えが尊い。
できることはすべてやろうと思った!! 集中した時間はとても濃かった!!!

何度も演奏機会を得たが、
演奏に集中できさえすれば、つまり集中をそぐ材料がほぼ取り除くことに成功したならば、
緊張はさほどしないものだ。とも思った。

01 演奏会が続く秋。ステージ筋力増強

毎月のようだった本番(演奏会)が、次第に毎週になってくる。いや、学内外で週数本か。その間、合わせもリハもあれば、追加レッスンも、公開レッスンのまな板登壇もある。
出来立ての新曲譜をもらって、作曲の意図と段取りを聞いてすぐリハ、「では当日よろしく」という流れや、来月の課題だと思ってしばらく忘れていた合わせが来週になったりもする。ハシゴだらけになる。
要するに時間はいくらあっても足りない。日ごろのエチュードで付けた譜読みの早さや初見力。筋肉はここについていたか、と気づくし、リハの時間は延長できないので、その時その時、いかに集中して向き合うか、熱量を注ぐか、それを1日何コマにも渡り持続することが必要になってくる。仕事の合間や眠る直前になるけど、スコアの予習ももちろんいる。
忙しいと、ちょっと耳の使い方が変わってくるのを感じる。
より客観視?客観聴?になるのだ。
そしてよりよい本番を重ねたい・・・と思いながらステージを頻繁に繰り返してこそステージ筋力がついていく感。

04 音大大学院生活(前期)

もちろん03に書いたような摩耗だけではないから記録しておく。

レッスン

レッスンは前期で60分15回±α。毎月門下の時間割係に自分の時間割と仕事その他で不都合日時を予め伝えておくと、2週間後くらいにレッスン時間割が発表になる。
それが結構間違えていたり、2週間も待っているうちにどんどん仕事が入っていたりであとで泡を食いながら他の学生に日時交換を交渉する。

レッスンで要求されるレベルは高い。とても有意義。
かなり突っ込まれるし、反対にこんなこともできないの?と自分にがっかりすること多々。
簡単なことはとても難しく、それをいかに意識して丁寧にやってきたか、その少しの差がとても大きい成果と効果を生む。こんな簡単で重要なことが出来ていない自分をよく見つめないと、一生飛べないだろう。
表現、音の出し方作り方に、和声感、修辞学・・・アナリーゼをいかにしているかが問われる。

室内楽

室内楽は管弦ピアノ各コースからの院生が集まったところで、トリオ以上の編成で曲によって何通りか組み、人が足りないパートには演奏補助員が入ってくれる仕組み。
先生によるアナリーゼ、先生が加わった演奏と指導・・・などこれまた有意義!!

オケ

オケは詰め込み型。午後から21時まで連日で急激に詰めるので、体力勝負。
でも同時にその頃オーディションもある。私は選曲が遅かった上に新曲だったのでよく浚いこむ時間が必要だったのに、公私あらゆることが重なり散々。
それでも立派に乗り越えてゆく演奏家は確実にいるので、言い訳できない。

論文

論文に必要なMGG(エムゲーゲー)やニューグローブなどの音楽事典や、海外の論文の見方、探し方を習い、その後ひとまず1曲選んでその曲の成立年や年表など調べ、同時にソース(一次、二次)を提示する課題が出た。私は某シンフォニーを。

アナリーゼ

アナリーゼの課題はBeethoven ピアノソナタから。形式、主題や楽想、調の変化、特徴などを文章で記述する。
ちまたの文献の分析が幾通りもあって悩ましかった。結局どうするか、先生が授業でどう説明したかで先生の基本姿勢をうかがいつつの自分の判断で書いていった。
*
使用参考文献:

  • ルードルフ・レティ / ベートーヴェン ピアノ ソナタの構築と分析 音楽の友社 2003
  • 諸井誠 / ベートーヴェン ピアノ・ソナタ研究Ⅱ「人生ソナタ」における展開部と再現部 音楽の友社 2008
  • パウル・バドゥーラ=スコダ / 新版 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 演奏法と解釈 音楽の友社 2003
  • ムジカノーヴァ 2019年5月号 音楽の友社 / 連載 仲代郁子の私的ベートーヴェン演奏論

その他

必修ではないが演奏家に特化した英語やヨガ授業があるのも特徴かも。内容もユニークだし、いろんなコースの院生と交流できて楽しいひと時だった。

来日中の演奏家による公開レッスンをいくつか聴講したり、学内外の演奏会をいくつも聴きに行ったり、学部の演奏会に賛助出演したり。

面白くてたまらない一方で、眠くてたまらない日はとても多かった・・・(^-^;

・・・そんな前期。

01 室内楽編成の呼び方

三重奏はトリオ(Trio)
四重奏はカルテット(Quartet)
五重奏はクインテット(Quintet)
六重奏はセクステット(Sextet)
七重奏はセプテット(Septet)
八重奏はオクテット(Octet)
九重奏はノネット(Nonet)

この辺までがよく組まれるものかな。

十重奏はデクテット(Dectet)
十一重奏はウンデクテット(Un-dectet)
十二重奏はデュオデクテット(Duo-dectet)
十三重奏はトレデクテット(Tre-dectet)
十四重奏はクァトルデクテット(Quattuor-dectet)
十五重奏はクインデクテット(Quin-dectet)
十六重奏はセクスデクテット(Sex-dectet)
十七重奏はセプトデクテット(Sept-dectet)
十八重奏はオクトデクテット(Oct-dectet)
十九重奏はノヴェンデクテット(Novem-dectet)。
二十重奏はヴィゲテット(Vigetet)

02 大人でよかった?

平成の終わりに学外でピアノとのDuoコンサートに出演して(80席満席!)、令和に突入。
10連休明けの電車は、表情はほの暗いがみんな元気そうには見えた(笑)。

4月は忙しすぎて免疫力が低下したかと思われる諸症状が噴き出したが、その後少し体が慣れ始めたのは・・・気のせいだった@_@;

きみは院オケは忙しくなるから。と先生に言われ続け、気合いを入れてスケジュールを空けておいたが、実際の配置は発表によると降り番だのアシだの。
ナンダロウソレハ!
そう決まったんだからしょうがないのだが、非常につまらないので、ちょうど来ていた外部のオケ案件に乗ることにした。

学生生活課に事前問合せにも行って待っていたのに、ロッカー割り当て抽選がエントリーもしないうちにいつのまにか終わっていた。

などなど「へ?」ということや、
割と正確な情報をつかむのが難しいことがあるので、ネットワークの拡大と、
得られた回答をテキストで残しておくことが重要かな?と。

でも、そんな風に▲や×ばかりかというとそんなことはなくて、
補って余りあるのは、授業(講義、レッスン)や、レッスン室の充実だ。
授業が面白くてたまらない!!
きっと大人にハタチ前後の乾いたスポンジのような吸収力はないのだろうけれど・・・経験値と理解力がある。
価値がわかっている。
出力の場でたたかってきた社会人だからこそ、入力が濃い。そしてまた仕事として出力していく。

公私多忙のハードさに耐えられるなら、大学院は大人こそ行くべきところなんじゃないか?とさえ思える。

専攻をまたぐと同世代も一回りか二回りくらい年上の方々もいらして、表情が明るい。

一日3時間までしか予約できない練習室を、空いていれば気付けば5時間使っていることがある一方で、睡眠時間を削っても、仕事でまったく練習できない日もあって、
そこをあまり悔やまないのは、ある意味秘訣かも知れない。

ハタチ前後の学生たちの中にいればこちらが思う以上に目立つようで、
先生にも学生たちにも割と覚えてもらえていて、
びっくりしてしまう。

0章と1章の間 新年度準備

大学院カリキュラム説明会へ。
大学院というところは授業自体は少ないもんだ!と思っているけれど、
音大は授業以外の拘束時間が長そうな予感。演奏会にむけた練習など…。

毎週必ずある授業ばかりではないとのことだけど、個人レッスンなどはその都度日時が指定されるのだろうから、あとは自分が努力することだけでなく、強運をもっていないと乗り切れないかも。

大学院留学生(博士の最終semesterにある英会話の先生に、「私はフルタイム大学院生だけど、あなたはパートタイム大学院生なのね?」と言われ、そうともいうのか・・・と悩ましく思ったが…いえ、元々8時間労働よりずっと働いているから稼働時間はまるで8時間労働者と違っている。8時間労働者なみに学校にいられる私は時間的にはやっぱり違う!

仕事を減らし、引き継ぎなども並行しているが、
必修が集中することがわかった曜日に、
その日は既に通年契約案件で出られないことがわかった。

その後も教授と学務部に問い合わせを続けており、迷惑な新入生をしている。(;^_^A

単位もさることながら、2度と訪れない機会に、院でこれを受けたかったのだ!というものが受けられなかったら、院に行く意味は半減する。

時間の取り合いをしているものの、その一方で、
学部オケの有償の演奏補助員に募集すらない楽器なので、選択肢すらないことが、なんか悔しい。

それから、心得として再確認しているのは、
情報、判断、選択をはやく。決断を特に早く!
そして練習、場数、縦横つながりの充実に努めること。

夫の異動は新年度はなさそうだとのこと。
しかし、海外出張期間が毎回数カ月に及ぶ見通しも。
良きかな、悪きかな(*-*)。

厳しい2年間になりそうだ。

それと、論文の研究テーマの提出が5月とのこと。
研究したいことが今更ながら多岐に渡り、論文にするものとして深めやすいもの、取っ掛かりのあるもの、無意味なもの、に分けつつ、アドバイザーがまだないところでちょっと困っている。
綿あめマシーンの最初のように、小さなイメージ断片がいくつも湧いて、まだつながってこない。
とりあえず手に入る書籍を集めた2月。

0章-10 メモと余談

たまに追記などするとして。

★1月は確定申告準備に追われまくっている。
カラオケ屋のレシートに多さに唖然・・・
昼と晩、1日2回通えば当然か。
大学はせめて22時頃まで練習できるといいけど。

★時短系ライフハック術をそのうち少しずつ書いておこう。

0章 受験まで-04④準備:意志表明

準備その4

4.先生と家族に意思を伝えること
5.伴奏ピアニスト探しと依頼


4.家族に伝える

驚いても特に反対されなかった。
生あたたかい目で応援してくれているけど、受験が本格化してから私が家でもまるで分刻みのように動いているから、週一くらいはゆっくり話をする時間が重要だ。

4-2.先生に伝える壁

私の(時間を含む)実力の程度を最もわかった人々に、
人生で1番浚い込んでいる(と思われる)現役に混じって受験することを申し出る精神的ハードルの高さ。(@_@;)

年度初から準備はしているものの(…といいつつ度々仕事の演奏案件で新曲の浚いこみがあるし、いくつか試していたため選曲完了が院試1か月前という危うさ。)、やっと心を決めて伝えられたのは、実はなんと院試3ヶ月前。
だけど、伝えたことによって見えなかった道が急激に浮かび上がり、協力者は増え、更に更に 時の進みは速くなり、万札には羽が生え、血管が切れちゃいそうなほど多忙な日々に突入した。
T先生は何も言わずに具体策を打ち出してくださり、私がホールや音楽室でレッスンやコンサート形式をしたいと言えば出向いてくださった。S教授は「え、まだ暗譜出来てないの? 学部生でさえ落ちてる。ホントにすごいんだよ(例:暗譜が出来てから更にコンクールをいくつも受けてきた状態で受験する。ライバルはクラリネットだけではない。留学生や留学帰りも受ける)。試験は公平に見るからね。」と仰りつつ超ご多忙中に真剣に見て(看て)くださった。

5.伴奏者探しと依頼

基本的に自分で手配しなくてはならない。(留学生など、遠方からの受験でなければ)
院試は各校で3~4日あり、演奏実技は2日間くらいで実施されることが多いようだ。
ただし、自分がどの日に割り振られるのか、1か月前にわかることもあれば、出願者が出揃ってから割り振られる場合もある。ただし、詳細なタイムスケジュールは、ごく直前に告知されることが多い。
だから、せめて2日間のスケジュールを空けてくれるピアニストを探さなくてはならない。

私の場合、決まっていたのだけれど出願直前に余儀ない事情で降りられることになってしまったため、そこからの伴奏者探しはとても大変で、決まりかけてはダメになるという…。そのために更に練習時間も割かれ、受験だけでもハードルが高いのだと感じた。ともすると受験すらできなくなりかねかったが、
その日は不都合だった院の先生や院生さんが、院に掛け合ってもくださった。最終的には電話で直談判的申し入れ。

かくして・・・最終的に伴奏は、特例として院が手配くださった方と、なんと先生の奥様(音高の先生)がつとめてくださった。ふーーーっ!!冷や汗と涙。


備:

何度も一緒に本番を経られたピアニストと挑めるのがベスト。

でもそうでなく急な場合、例えば演奏会のプログラムに乗りやすい曲や伴奏科の受験科目になっているようなスタンダードな選曲をしておくと、ピアニストにとってもレパートリーになっている可能性があり、ミニマムな練習と合わせでできるので、急でも受けてくれやすかったりすることはあるかもしれない。

よく伴奏ピアニストの紹介依頼やの伴奏謝礼を尋ねられるので、ごく参考までに書いてみると、単発なら、合わせ2回で学生さんだと1万円~。プロになると2-3回合わせで2~3万が最低ラインかな、と思われる。2018年現在。
しかし人それぞれではあるので、直接たずねたりすべき。