この検定の勉強を経てやがて進学を考えられるようになったので、数記事書いておくことに。
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英国に、エリザベス女王が総裁をつとめ、120年以上続き90カ国で行われている世界一有名な音楽検定がある。優れた音楽家を育てることを目的にしているという。
理論検定グレート1~8、実技検定グレード1~8、更にその上にディプロマがある。>>レベルのめやす
ディプロマにも段階があり、ひとつ目のABRSMは英国王立音大の1年生レベルとされる。
ここには出来るだけオフィシャルサイトにない経験からの情報や感想などを書きたいのだけれど・・・
特に音高や音大のカリキュラムに自分を投じていなくとも、マイペースで学んでいくことが出来るこの検定のカリキュラムとシステムはとても素晴らしい。
演奏実技に偏らず、理論も学べるところがとてもよい。ここで出している問題集がよいとっかかりとなる。
果たして理論というと何をどのように勉強すればよいのかイメージがわかないという状況を脱するのに、検定を目指して勉強していくのは効果的で効率的だったし、間違いなく、その後の演奏を助けた。
さらに実技試験も課題曲の演奏だけでなく、スケール、ソルフェージュ、初見演奏や口述もある。
理論G5、実技G8は、併せてきほんのき、に違いないのに、楽器のレッスンだけ受けているとそこまでカバーされることがない内容だ。
試験は英国からの試験官がアジアエリアをツアーするので、年2回春と秋に日本でも受けられる(東京、神戸、福岡など)。
実技のグレード1(G1)は子どもも受けるが、グレード8(G8)になると英国王立音楽大学の入試レベルとなっていて、日本からも英国留学前には必ず受けて、そのスコアによって音大入試に加点される仕組みらしい。
検定は最終的に国際的な証明となるディプロマの学位が取得でき、それには最短でもこのようなルートを取らなければならない。

音大や音大院を卒業/修了していようと、留学していようとこの順で行くしかない。
>> 検定内容 に続く