03-2 何足もわらじを履く人の上達法2
朝練のススメ

脳時間がない。
そのなかで仕事の後必死で練習したことが、翌日不思議なほど定着していなかったり、レッスンでも自分が信じられないほどできなかったり。

だから考えた。これまでの方法ではダメだということだ。
仕事の後の疲れきってごみのたまった脳と体ではなく、PCを再起動するようにまだリセット明けの脳のときにする。つまり寝起きから朝練するのだ!家族の理解や住宅事情的に問題なければ。そしてまたほぼ12時間後に再練習ができる。

①頭がまだ疲れていない時に
②練習と練習の間の時間が半日。1日2回練習で刷り込みする

それをルーティンにしはじめて1.5か月め。技巧曲やエチュードにありがちな不規則な音列を記憶できず、その都度初見のように追っては失敗を繰り返していた以前より、定着しやすくなっている。

中高年のクラリネット上達法考察 01 指回し

① 筋肉。

かつて演奏会にきてくださったクラシック愛好家の方が
あなたはいつも何の難なく飄々と速く難しいパッセージを回し切る…なんて後でメールをくれたことが。

いやいやいや(;^_^A、とんでもない。今、大学院のレッスンでも16分や32分がきれいに並ばない指摘。それができないとヴィルトゥオーゾじゃないよ、と。

若い時は速筋頼みでわりと力で回したために、ハードな曲になってくると練習量に伴って腱鞘炎が起きた。つまり間違っている。
今、もうできるだけ脱力し無駄な動きなくコンパクトにいきたいのだ。力では、もうできない。そして更に、全身、若い頃より筋力はおちているのだから、
脱力と効率を考えている。

なぜ、手や指に力が入るのか?
それは、強い指と弱い指があってまるで脱力しているときれいに並ばないからだ

演奏に必要な基礎筋力は今より必要だけど、並行して脱力と効率的指回しを板に付けたい。
どうする?

*****

自分を観察するのと、
次のレッスンまでの期間が短く追い込まれているから、まず浚いこみ。

構え方、ポジション、特に指の深さを少し変えてみると急激によくなる。
長いムカデ音符の中の2音ずつ丁寧に抜き出してゆっくり吹いて動きの無駄、指の配置の悪さをさぐると、あっさりポイントが見つかることもある。
・キーの近くに。
・指先を上げるより指の付け根関節から動かす(図中a)感覚の方が力が抜ける。

・握る手の中心(図中b)を意識して緩やかに丸く握る形にすると、難しいパッセージのときも手指が安定する。
(緑の骨の図を見て! 指の骨の始まりは、こんなところにあるのだということを 最近再認識!)
・指の力は抜けて柔らかいか?動きは柔らかいか?

一音一音に触るような意識で丁寧に。

・上記5つを意識してメトロノーム練習。
・ピアノと違って腕から手首はまっすぐではなく下がる。
・時々手のひらを広げてストレッチすること。
・指だけで回そうとしないこと。必ず息の力を借りて。
・・・という練習になる。

色々あるからまた追加していくとして、

最近思うこと。

それは…

中高年は手にバッグを持たないということ。

安全性とか理由があるけど、重いものを’握る’機会の減少って、握力低下に直結し、指回しの筋肉をも減らしはしないか? だからバッグを手に持とう。練習と並行して、日頃の些細なことをすこし気をつけてみようかしら。